く 苦労してたどり着いたがここインド?

く 苦労してたどり着いたがここインド?
(1492年 コロンブスの新大陸への航海)

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 1492年というこの年は、「いよ~くに(1492)が見えた」という語呂合わせで有名です。
 新大陸「発見」ではなく「到達」だと前に書きましたが、正確に言えば、この1492年にコロンブスが到達したのは、カリブ海の西インド諸島の島のひとつでした。インドから遠く離れているにもかかわらず、その島々を「西インド諸島」と呼び、現地の住民を「インディオ」、「インディアン」(どちも「インド人」という意味)と呼ぶことになってしまったのは、ひとえにコロンブスがこの地をインドだと誤解していたからでした。
 この土地がインドではなく、ヨーロッパ人がまだ認識していない「新大陸」だと発表(1503)したのは、イタリア人のアメリゴ・ヴェスプッチでした。「アメリカ」は彼の名前にちなんでつけられました。

 コロンブスやヴェスプッチの航海の後、ヨーロッパの人々には現地の貧富の差のない暮らしぶりが知られ、トマス・モアが『ユートピア』を書く契機にもなりました。
 一方、現地の住民にとっては悲惨な時代の始まりとなりました。1521年にはコルテスがアステカ王国を滅ぼし、1533年にはピサロがインカ帝国を滅ぼしてしまいました。スペイン人やポルトガル人の支配のもとで過酷な労働が強いられ、さらには免疫のなかった伝染病が持ち込まれ、人口は激減してしまいました。

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